「面接の質問に対する答え方のポイント」について考えてみたいと思います。
面接の場では「これが正解!」という答え方はありません。
理由は、応募者である私達一人一人、興味の対象も能力も考え方も違っていて当然ですし、応募先の企業によっても求められる人物像や能力が違ってくるからです。
しかし、「採用担当者が何を知りたくて質問しているのか?」は意識しておいた方が効果的にご自分をアピールすることができるのではないでしょうか。
では、このことを踏まえて、面接でよく訊かれる質問を下記の例をもとに考えてみましょう。
Q1.転職(前職の退職)理由を教えてください。
【採用担当者が注目するポイント】
①職場で良好な人間関係を築ける人物か?②仕事に熱意はあるか?③仕事の価値観は?
≪答え方のポイント≫
・事実であっても、「人間関係で揉めて辞めた」ことは言わないようにしましょう。
・「前職を経験する中で自分が本当にやりたいことに気付いた」「ステップアップのために退職を決意した」
等、仕事への熱意や価値観、積極性が伝わる内容を伝えるようにしましょう。
Q2.志望動機を教えてください。
【採用担当者が注目するポイント】
①人間性は?②職種等に合った能力があるか?③同業他社の中で我が社を希望する理由は?
≪答え方のポイント≫
・採用担当者も人間である以上、第一印象が悪い人や信頼できない人と一緒に働きたいとは思わないでしょう。
感じの良い誠実な服装、言葉、態度で、自分が何を大切だと思い、どんな経験を積み、どんな能力を培ってきたのかを応募先企業の業種や職種を意識しながら伝えましょう。
・採用担当者の方から「職種への志望動機はほとんどの方が語るが、沢山ある企業の中で、なぜ我が社で働きたいと思ったのか?を語ってくれる人が少なく、残念だ」とのお声をお聴きします。
このポイントを逃さないためにも、企業研究はしっかりしておきましょう。
Q3.長所と短所を教えてください。
【採用担当者が注目するポイント】
①本人の価値観は?②自分のことを客観視出来ているか?③成長のための努力をしているか?
≪答え方のポイント≫
・長所は応募先企業が求める人物像を理解した上でアピールするようにしましょう。
・短所は業務上、支障が大きいと思われるものは控え、長所の裏返しと取れる内容を伝える等、長所と短所に一貫性を持たせるように気を配りましょう。
・短所は改善のため、努力している内容を具体的に伝えるようにしましょう。
Q4.仕事で失敗した経験について教えてください。
【採用担当者が注目するポイント】
①困難を乗り越える力があるか?②失敗体験を後に活かせているか?
≪答え方のポイント≫
・人間性を疑われるような内容等は避け、その失敗をした後、どのようなことを学び、どのように乗り越えたのかを具体的に語るようにしましょう。
・失敗した後、改善した内容を伝え、現在も、その学びを活かし続けていることを伝えましょう。
Q5.最後に何かご質問はありませんか?
【採用担当者が注目するポイント】
①仕事への熱意はあるか?
≪答え方のポイント≫
・「特にありません」とあっさりと答えてしまい、せっかく頑張って取り組んだ面接の最後で、やる気がない印象を与えてしまわないよう、気を付けましょう。
・企業研究をしっかりしておけば分かる内容を質問してしまわないよう気を付けましょう。
面接の中で生じた疑問を質問するか、「仕事をするにあたって、予め勉強しておくことはありますか?」等、入社への熱意が感じられる質問をするよう、心掛けましょう。
今回のポイントを参考に、面接に向けてしっかり準備をして自信を持って臨んでいただければと思います。